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これって熱中症!? ママが知っておきたい赤ちゃん・子どもの熱中症対策と対処法|家族の健康を考える


暑い暑い夏が今年もやってきました。

夏はイベントも多く、ワクワクして楽しい季節ですが、小さなお子さんを連れてお出かけするママたちにとっては、あせもや日焼け、暑さ対策など何かと心配事が増え大変な季節でもあるかと思います。中でも気になるのが熱中症。特にコロナ禍ではマスクをつけたまま屋外で活動することもしばしばあり、ママたちの心配は増すばかり。

先日、富山・石川県の未就学児ママたちに「熱中症になった場合の対策方法は知っていますか?」というアンケートを取った際、「何となくは知っているけれど、実際になってしまったらどうしていいか分からない」という方がとても多い結果に。もし子供が熱中症になってしまったらどうしよう…と不安を抱えているというご意見も多くいただきました。


(2021年7月・ママスキー調べ)

そこで、今回はかねこ助産院​の金子かなえ先生にお話を伺い、お子さんの熱中症対策と見分けるポイント、熱中症になった場合の対処法などを教えていただきました。ママたちにぜひ知っておいて欲しい内容なので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

>>>かねこ助産院の詳細はこちら

《目次》

こんなサインは要注意!? 子どもの熱中症の見分け方

熱中症かも…と思ったら、まずやるべきことは?
子どもの熱中症対策に!知っておきたい3つのこと

1.こんなサインは要注意!?
  子どもの熱中症の見分け方
真夏の時期に炎天下にいると、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなり熱中症が起こります。特に子どもたちは大人に比べて体温調節機能が未発達だったり、身長が低いため地面からの照り返しを受けやすいので、熱中症のリスクが高いのです。

そして、小さなお子さんの場合は体の不調をうまく伝えることができないので、大人がしっかり見極める必要があります。では、どんな症状が出たら要注意なのでしょうか?

<乳幼児の場合>
・おしっこが出ていない、量が減った
・おしっこの色が濃い
・いつもより熱が高い
・身体が火照っている
・泣き声がいつもより弱い
・皮膚が乾燥気味

<子どもの場合>
・だるそうにしている
・おしっこが出ていない
・めまいがする
・足がつる
・頭痛
・熱がある
・水筒の水分の減りが少ない

などのサインが出たら要注意です!特に乳幼児は体調の変化が起こりやすいので、しっかり観察しておきましょう。

2.熱中症かも…と思ったら、
 まずやるべきことは?

近年の日本の暑さは異常です。しっかり熱中症対策しても、起こる可能性は十分にありえます。

では「これって熱中症かも?」と思ったらまずやるべきことは何なのでしょうか?

大切なことは2つです!
「身体を冷やす」「水分・塩分補給で脱水を改善」ということを覚えておきましょう。

●身体を冷やす
着衣など締め付けているものがあればゆるめ、風通しの良い場所に移動した後、首・わき・太もものつけね(鼠径部)など、太い血管を氷や保冷剤でしっかり冷やしましょう。冷却ジェルシートなどは皮膚の表面部分しか冷えないので、この場合はあまりオススメしません。

●水分・塩分補給で脱水を改善
しっかり水分・ナトリウムの補給をしましょう。乳幼児の場合は、母乳やミルクでOKです。ただし、下痢や嘔吐が伴っている場合は経口補水液などを活用してください。

しばらく様子をみて、症状が回復しない場合はお医者さんを受診してください。ただし「意識障害・全身の痙攣」「体温が40度以上」「汗が出なくなる」これらの症状がみられた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

3.子どもの熱中症対策に!知っておきたい3つのこと
熱中症対策として、みなさんに知っておいてほしいことを3つにまとめてみました。

【その①】
「子どもは大人よりも熱中症になりやすい」ということです。まずはその点について知っておくことが1番の対策になります。ですので、自分が住む地域に「熱中症アラート」が出た日は、屋内で過ごしましょう。「熱中症アラート」の状況がメールで届くという環境省のサービスがありますので、登録しておくと便利です。メールが届くことで、子どもたちに屋外遊びの危険さを伝えやすくなりますよ。
>>>環境省「熱中症予防情報サイト」はこちら

【その②】
屋外にお出かけの際の過ごし方について。「帽子」や「日傘」を利用しながら、なるべく風通しのよい日陰にいるようにしましょう。また、のどが渇く前に、こまめな水分補給も心掛けましょう。乳幼児の場合は、母乳やミルクで十分です。熱中症予防のために経口補水液やスポーツドリンクを必要以上に飲ませる必要はありません(砂糖過多で虫歯リスクも上がります)。

【その③】
熱中症は屋外だけで起こるものではないということです。家の中でも起こる可能性は十分にあります。乳幼児の室内の適温は25~27℃。大人の体感では少し肌寒く感じる温度が乳幼児にとっては過ごしやすい適温となりますので、「汗をかいていないかな?」「逆に寒くないかな?」など、設定温度と実際の室温を確認しながら、お子様の様子を確認してみてくださいね。

【おまけ・オススメアイテム】
熱中症のリスクが高くなると言われているベビーカーやチャイルドシート乗車時に使える、日よけや保冷ジェルシート、ハンディファンなどがオススメです。手軽に購入できるのでぜひ活用してください。

また、最近流行中の車から外せるタイプのチャイルドシートも便利です。車の停車時に高温になったチャイルドシートにお子さんを乗せるのはとても危険ですよね。クーラーが効くまでしばらく待ってからお子さんを乗せる方がほとんどだと思いますが、取り外せるタイプだと屋内に持ち込むことができ、シートが熱くならず安全です。これから出産を控える方は、チャイルドシート候補の1つに入れてもいいかもしれないですね。

熱中症を予防するには、暑さを我慢しないことが何より大切です。特に話すことができない乳幼児のお子さんは熱中症になりやすいのでしっかり観察してあげてくださいね。おうちにいる場合も、家の窓の位置や日光の入り具合などで体感温度が変わってくるので、室温をしっかり見ながら過ごしましょう。しっかり暑さ対策して、夏を楽しみましょうね!

いかがでしたか?

屋外での暑さ対策はもちろん、家の中でも起こると言われている熱中症。その対策の1つとして「家庭内の環境を整えること」も大事です。

近年では、健康に特化した家づくりも注目されていますよね。
そのひとつが「通気断熱WB工法」という家の作り方です。

伝統に支えられたWB工法の家のコンセプトは「深呼吸したくなる家」。
木造による丈夫な骨組みにより、地震に強く、湿気を通す優れた能力で、湿度に負けない耐久性の高い家を実現しました。

”家の呼吸“”壁面の呼吸“
この2つを実現することによって、「人」「家」「地球」が健康でいられる家が完成するそうです。

家族の健康を考えた家づくり、はじめてみませんか?